Quantcast
Channel: 陶志朗 暮らしの記録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2303

17号、バネット

$
0
0
もうだいぶ以前の3月28日のことになる。

与謝野町で発見したバネット。

イメージ 1


☆ 日産バネットSGL 廃車体17号 京都府与謝野町、国道わき。

       畑の隅にうずくまっていた。

       バネットシリーズの初代 1978~88年

       マイチェン後80年登場のモデルと思われる。

       エンジン形式 ガソリン1500㏄ A15型

       またはディーゼル2000cc LD20型

       82年には派生としてラルゴが登場している。

これはネットから。

イメージ 2


このラルゴについては一時乗っていた。

今から22年前の94年のこと、ちょうど長男が家内のお腹にいるころ家族向けの車が欲しいと思い探していたら、タイミングよく安くて譲ってくれる人が有り、ただ同然で譲ってもらった。

その時にはただ同然ということだから、すでに相当なポンコツになっていた。

はっきりとは覚えていないが、ラルゴが出てすぐの1982年ごろのモデルで、車齢は12年ほど経っていただろう。


この車のディーゼルエンジンは座席のすぐ下にあるので、ガラガラガラガラとやたらにうるさかった。

お腹の子供に障ると思い、ゴムマットや厚めの毛布でエンジン部分を覆い遮音に努めた。

それで若干は静かになったものの、今からは考えられない腹に響く騒音を室内外にまき散らして走った。

オイル交換直後だけはわずかに静かになるものの、数百キロ走ると以前と同じようにうるさくなるという代物。

うるさいだけでなく、走らない。

いくらアクセルを踏んでも音だけ騒がしくて走らない、その割に黒煙だけはたっぷり吐いていた。

斯様に20世紀のディーゼルの性能はよくなかった。

今のエンジンと比べると隔世の感がある。

結局その車は、友人がどうしても欲しいということで、直前に交換したタイヤの値段程度で譲った。

後日の話ではあるが、運転中にハンドルが外れてあわやという事態に陥ったらしい。

今では笑い話だが、その時はさぞ肝を冷やしたことだろう。

その次は、ガソリンエンジンのハイエースにしたが、こいつも走らなかった。

燃料だけはたっぷり食ってくれたが。

機会が有ればそのことも。

この頃は長男誕生直前で、希望にあふれたとても楽しい時期だった。

そのような時だったのでこんな、騒音ばかりで走らない車でもそれほど苦にはならなかった。

この次の年の1月に、例の神戸の大震災が起きて、この車で長田の叔母さんを見舞いに駆け付けたのも今では思い出。

自宅は瓦がずれた程度で酷い損害はなかったが、余震が怖いと近くの板宿小学校に避難していた。

自宅の玄関の張り紙を見て小学校に行ってみたら運よく入口で出会え、無事を喜んだ。

長男はその時まだお腹の中。

その後数度は雪が浅く積もっている中を、この車で長田まで行った。

お腹の大きい家内も一緒に。

長男はそれから間もなく、2月に入るとすぐに生まれた。

そんな大きなことのさなかに乗っていた車だが、その年の5月に3か月の長男と3人で富山の五箇村に旅行に行ったときは、もうハイエースになっていた。

ラルゴは割合短い期間しか乗っていない。


       頑張れば再生できるかもしれないがかなり困難レベル。

       レベルB



Viewing all articles
Browse latest Browse all 2303

Trending Articles