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Channel: 陶志朗 暮らしの記録
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村祈祷で起きた事件

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本日の歩数:17889歩
年初来歩数:2032670歩

本日無事に村祈祷終了した。

ただ一つ事件が。

村の八幡神社は階段を上った小高い山の中にある。

そこに行くには階段しかなく、裏から回ろうと思えば相当深い山の中をかき分けて上って行かないといけない。

本殿と周囲に5社の小宮があるが、祈祷・祭りには2重ねの鏡餅をそれぞれに供える。

金曜・土曜と続けてしたのはこの準備と餅つき。

11時前から祈祷が始まるので8時から準備を始めて、狛犬(この狛犬が先年盗まれたので通常は宮司宅に保管してもらっている)や金塗りの灯篭、提灯、お供えの清酒などを170段の急な階段を上って持っていく。

これが結構苦しい。

十時ごろには掃除も含めすべてが終わったので、いったん階段から下に降りて氏子の到着を待つことにした。

そろそろ宮司が到着して氏子も来始める時刻、10時半ごろに階段を上がっていくと小宮5社に供えた鏡餅がない!下に敷いた半紙はあるが5社の二重の鏡餅10枚がことごとく消えてなくなっている!

半紙は下に落ちたものもあり、鋭く裂かれているものもある。

地面には餅取り粉の白い跡があちこちに。

盗まれた!

最初はまさか!という感じだったがほかの人たちも無くなっていることがわかってきてちょっとした混乱状態に。

急いで氏子配布用の餅を10個(かなり余分を作っている)重ねて供えなおした。

相当小さい鏡餅だが緊急事態故仕方がない。

本殿の供え物の鯛や野菜・鏡餅は扉を閉めておいたので無事だったが、扉が開いていたらどうなっていたことか。

前代未聞の供え物なしの祈祷になったかも知れない。

閉めておいてよかった!というのは当番みんなが同時に発した言葉。

こうして無事祈祷は終わったのだが、下に降りて社務所(公民館)に待機していた手伝いの女性方に伝えると、一様に驚いた様子だったが、それから始まる氏子の昼食会のあわただしさに紛れてそれ以上の話題にはならなかった。

すべて終了して3時前に帰宅したが、家内との話はそのことばかり。

犯人について考えてみるとどうやらアライグマらしい。

サルが最も該当するが、その時猿の気配は全くなかったし、通常この地には猿はいない。

熊もいない地域だし、考えられるのはアライグマしかない。

短時間に10枚の結構大きい鏡餅を、手だか口だかで運べるのはそれぐらいだろう。

それも1匹で全部持っていくのは難しい。

家族単位で一斉に取っていったのだろう。

その時の様子を思い浮かべるとなんだかおかしくて仕方がない。

今夕方は家内と盗んでいくときの様子を思い浮かべ、話し合って大いに楽しんだ。

確かに人生にはまさか!が存在する。



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