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Channel: 陶志朗 暮らしの記録
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雨なので小説(大菩薩峠)

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朝から曇りで昼前から雨。

先日白菜を定植して一度しか水をやっていない。

今朝見たらまだ元気だったのでいずれ雨が降るだろうとそのままにしておいたが、思惑通り降ってよかった。

こういう日はゆっくりして、といってもたいていゆっくりしているのだが、小説を読んだりしている。

今読んでいるのは大菩薩峠。

大正時代のベストセラーらしいが、今では知る人もほとんどいなくなってしまった。

私がなぜ知ったかというと、山梨の峠を見ていた時にそんな名称の峠があり、なぜか聞きおぽえがあるので調べてみたら、昭和の時代にそこで過激な左翼思想を持った若者たちの結構大きな事件があったということが分かった。

私のはっきり覚えているあさま山荘事件の少し前、ここにそういう思想の若者が集結してテロ行為を始めようとしたが、どこかで情報が洩れて大量に検挙された事件だった。

そういえば確かにそんな事件があったことも思い出した。

世の中が騒がしく不安な時代だったが、まだ未来に希望が持てた時代でもあった。

それはさておき、更に昔の大正時代にその名前の大衆時代小説が書かれていたことも知って、読みたくなった。

これは串田孫六の日本百名峠という本にも書いてあって、これはぜひ読まなくてはと思いオークションで探すと,文庫本二十数巻完結セットがわずか1000円で出されていたので、すぐに落札したのだった。

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届いてしばらくそのまま放置していたが、ようやく読もうと思い立ち先日から1巻を読みおえたところ。

小説としてはそれほど面白いというものでもないが、いかんせん大衆小説で読者の関心を引き付ける工夫はされている。

作者は今ではほとんど知る人ぞ知るという存在の中里介山という人だが、当時は夏目漱石か中里かといわれるほどの人気者だったようだ。

まだ二巻目に掛かったところで先は長いが、調べてみると未完らしい。

未完ならそれはそれで仕方がない。

結末を期待するよりその時その時の物語を楽しむしかないのかと思う。

何せ、字が細かいので流行りのハズキルーペで頑張っているが、それでも老眼+強度の乱視では読むこと自体が結構難儀で仕方がない。

ま、ぼちぼちにしておこう。


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