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Channel: 陶志朗 暮らしの記録
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突然死

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あの日からちょうど3か月たった。

突然死。

数秒で意識を失い、数分で痙攣して息絶えた。

あまりに突然であまりに悲しかったので、衝撃がある程度ましになるまで書くことができなかった。

4歳と半年の猫「ロン」

それまで一度も病気とかということはなかった。

外に出すこともなく室内のみで、同じときに生まれた姉妹のウーと一緒に過ごしていた。

ちょっとドジなところのあるやつで、猫はしつければ普通排尿はトイレにするがこいつはどうしてもできなかった。

隣室との間の引き戸のレールの上。

ここにしか排尿できない。

というかここをこいつはトイレと決めたようだ。

仕方ないので古いタオルを敷いてそのたびに取り換えていた。

大は普通にトイレでするのに。

普通の猫なら、引き戸は自分で開けられるようになる。

現にウーは上手に開ける。

ところがこいつは引き戸を開けられない。

しょっちゅう脱走してたが、ウーの開けた隙間からしかできなかった。

ところが不思議なことに、開けないように突っ張り棒で戸を閉めているときは、その突っ張り棒をこいつだけ外すことができる。

ロンだけの特技だ。

手を上手に使って相当固くしててもポンと外す。

だからツッパリのある扉を開けるときは、ロンが棒を外しウーが扉を開けるという分業体制だった。

避妊手術はしてなかった。

別の、一番最初に飼ったクーに手術をしたら、とてもスマートだったのにぶくぶく太って歩くのも大変そうになった。

発情がないのはいいが、太りすぎるのも困る。

一切外には出さないので(外に出ても中庭で、本当の外にはまったく出られないようになっている)妊娠の恐れはない。

で、ロンは異常に発情した。

ほかの猫は(全部で5匹飼っていた。すべてメス)発情が終わったらしばらく来ないがこいつは立て続けに来る。

冬から秋ごろまで2週間の発情が終わると2週間休んですぐに来る。

去年は、同じような発情がすぐに来てさびしがり屋のチョコが、こいつもまだ4歳半ぐらいで鼻の肉腫で半年間の闘病のあと死んだ。

この時も悲しかったがまだ心を決める余裕があった。

発情が立て続けにに来るような猫は生きる力が弱いのか?

それは3月26日に朝8時ころ。

私はたまたまトイレに行っていた。

子供が血相を変えて呼びに来たので、急いで部屋に駆けつけたらもう意識なく倒れてた。

何でも普通に座ってたのに突然驚いた時のように飛び上がり、そのあと威嚇するように背中を丸めたかと思うとすぐに倒れたとのこと。

この間数秒。

私が駆け付けた時はそれから1分ぐらいたってたろう。

尋常でないことを察してすぐに心臓マッサージのようなことを始めた。

すぐに家内も来て同じようにさすったり名前を呼んだりしたが、30秒に一度ほど苦しそうに息をする以外全く反応しない。

胸には心臓の音もしていない。

人工呼吸もしたが息が入らない。

数分ののち突然体を伸びをするように伸ばし、けいれんしてがっくりと脱力した。

それが最後だった。

こんなことがあるだろうか。

数秒で倒れ数分で完全に息絶える。

全く兆候なく元気に走り回っていた4歳半の猫が。

そのあとしばらく横たえておいたら、ウーがその上で寝ていたという。

いつも仲良く片時も離れずに遊んでいた二匹。

亡くなったロンもだが、残されたウーが余計に不憫でならない。

今では元気を取り戻しているようだが、ショックは大きかったようで食欲もなくなってげっそり痩せた。

時々探すようにあちこち見て回りまた呼ぶように鳴いている。

ウーにはロンの分まで長生きしてもらいたい。

本日の歩数:16770歩
累計の歩数:2404565歩
本日の距離:10062m
累計の歩数:1457684m


左のサバトラがロン、右のキジトラがウー
一歳ぐらいの時

イメージ 1





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