散歩してから思い立って走った。
朝7時45分発。
福井県に向かう。
赤とんぼが群れ飛んでいる!
我が家の周辺ではつい10数年前までは、網を振り回せば必ず捕れそうなほど飛んでいたが近年にはまったく見なくなってしまった赤とんぼ。
まだ夏には少々いた(ナツアカネ)
だが、秋の赤とんぼ(アキアカネ)はほぼ絶滅状態。
これは田植え時、苗に撒く農薬が悪いそうだ。
ヤゴが成虫になるのを妨げる働きでトンボを絶やす。
福井県はその薬を使っていないそうなので一寸期待していたが、思った通り赤とんぼが元気に飛び回っているのでとてもうれしかった。
今回は国道476号から417号に向かう高倉(たぐら)林道の高倉峠を目指している。
蓮如上人のゆかりの地があるところから先は通行止め。
そこで作業をしていた人に聞くと、福井県側は大丈夫でバリケードを除けて行けば頂上まで行けるとのこと。
それで頂上まで行くことにした。
仔細は先日書いたので省くが、とにかくこの峠は怖かった。
ハンドルを握る手に力が入り、体ががちがち。
こんなに緊張して運転したことは、経験がない。
横を向くと進路がずれそうで、ずれれば数十センチしかない道幅の余裕を簡単に逸脱しそうで景色を眺めることもできなかった。
おまけにぐらぐら揺れるほどの強風と、時折濃くなるガスとで視界も悪い。
おまけにぐらぐら揺れるほどの強風と、時折濃くなるガスとで視界も悪い。
ちょっぴり楽しい思いもした。
カモシカが道を横切りイノシシの少年(ウリボウ卒業程度)が前を走り、見事な雉が目の前の路上から飛び立ったりした。
そんなことでようやく頂上に着いたがそこは一層の強風。
車のドアを開けるのもままならないほどの風は吹き続けている。
それにガスが飛ばされ流れてきて向こう側には一歩もいけそうになかった。
それでも10mほど降りかけたが、風とガスとで視界ゼロ。
ターンもできずそろそろバックで引き返した。
★高倉峠(50峠目) 国道476号~国道417号間の高倉林道 標高970m
非常に狭く曲がりも激しい。
谷側はほとんど垂直の石垣などが多く、ガードレールもほとんどない。
踏み外せば死は間違いない。
道のり(10km)の半分より上は視界を遮る樹木もない。
さらにいくらかある橋も幅が2.5mほどで左右とも欄干などない。
どちらに落ちても転落=大怪我又は死間違いない。
上の方はコンクリートの低いガードがあるので多少は安心。
頂上は広くターンの心配はない。
天気が良ければ眺望は良いということだが、当日はガスでダメだった。
というか風が強くて立っておられないほど。
これに匹敵するのは四国石鎚山の峠だけ。
恐怖感トップクラス。
岐阜県側も行きたかったが、いつか行けるだろう。
A級峠。
こわごわも無事引き返し、次にR476号の途切れた部分に向かうが、まだ林道工事中とのことで通れなかった。
続いてR365から南条SA近辺からR476に向かう県道203号の峠に。
ここは特になんということのない狭い普通の峠だったが、峠を越えてからガスで視界が悪く、谷川はやはりガードレールもない絶壁になっているようなところが少しあった。
やはり落ちれば大変なことになる。
★福井県道203号の野見ケ岳の峠(51峠目) 標高不明(たぶん450mぐらい)
B級峠
そのあとR417に向かう。
通行止めの看板もなく通行できそう。
ここも国道区間が途切れており途中は冠山林道で結ばれる。
国道区間はだらだら上る片側1車線の走りやすい道。
終点近くではトンネル工事をしていた。
かなり長いトンネルのようで平成29年度に岐阜県側と結ばれる予定。
かなり長いトンネルのようで平成29年度に岐阜県側と結ばれる予定。
トンネルができるのはいいことだが、そのために峠が閉鎖されたりして通れなくなるのは困る。
★冠山峠(52峠目) 国道417号福井~岐阜 標高1050m
こちらの峠は曲がりくねりや急こう配はあるものの比較的広く走りやすい。
しかし長い。
これでもかというほど続いている。
頂上から向こう岐阜県側は一段と風がきつくガスで全く見えなかった。
眺望がいいそうなので再度好天の時に行ってみたい。
B+級峠
岐阜県側の国道終点、林道入り(出)口。
この向こうでトンネル工事中。
峠を越えそのまま岐阜側417号を進む。
徳山湖に沈んだ道を補うためトンネルが沢山掘られている。
そこは何の問題もない1級国道。
徳山ダムを過ぎると工事中で交互通行箇所が多かったが、結構すいすい走ってR303まで出た。
R417の工事現場でこんな凄い機械を見た。
崖に張り付いて作業中。
自力で昇降するらしい。
そこから八草峠に向かう。
しかし数年前にトンネルが完成していて、峠は閉鎖されていた。
しかし坂内あたりから金糞山の林道は通れそうだということを発見。
後日チャレンジする予定。
車が通れなくなった峠が多いので、徒歩ででも通れないか検討中。
今回は3峠しか走れなかったが中身の濃い峠だった。
午後6時435分着
走行距離502km