天気が悪かったのでいつものSCに行った。
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先日から駐車場でサーカスの興業がおこなわれている。
数年前に子供と別のサーカスを見に行ったことはあるが今回のは行っていない。
若い時はすごい技に感心も感動もしたし、スリルも味わったが、今となってはそんなものかという気持ちでそれほど見たいとも思わない。
もちろん鍛え上げた肉体と修練の集大成の技はすごいの一言ではあるが、テレビなどで裏の事情を何度か見た後では素直に単純に見ることもできなくなった。
華やかな演技の裏には様々な問題や悩みや困難、喜びも悲しみも一杯あるんだろうななんて思い始めると、素直には見ることができない。
幼い時、おばあちゃんに連れられて見に行ったことがある。
田舎のドサ回りのサーカスだったろう。
テントを張った場所は今でも覚えているが、今見ればほんの小さい空き地だ。
江戸時代には罪人の首切り場所だったらしいという噂で、当時はそこいらだけぽっかりと草原で残っていた。
まだ小学校に行っていないころのことだと思う。
あるいは低学年だったかもしれない。
はるかに遠い昔のことなので記憶がほとんど残っていないが、一つだけ覚えていることがある。
ブランコに乗って勢いよく漕いだ演者が、気合とともに足を踏板に引っ掛けて一回転した演技だ。
速くて何をしたかよくわからなかったが、見た光景を頭の中で反芻してみると確かにブランコを漕ぎつつ足を引っ掛けて回転した。
余りにすごく感じたので今でも記憶に残っている。
その時の光景も鮮やかに残っている。
サーカスはある期間興行してどこかに行ってしまい、それ以来わが町に来ることはなかった。
おばあちゃんも亡くなって20年近くたつ。
考えてみれば、今の自分が当時のおばあちゃんの齢になっている。
私にはまだ孫はいないが、どんな思いだったのか、どんな気持ちだったのかうっすらわかるような気もする。
本日の歩数:12024歩
累計の歩数:3968625歩
累計の距離:2381175m
木下大サーカス。