神鍋の道の駅の途中に有った。
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以前通った時にも目にはしていたが、入ろうとまでは思わなかった。
今回入ったのは、このブログ項目が背中を押してくれたこともある。
だが、たいていこういう展示館などはわざわざ入ると、期待以上の収穫があるもので、ここもそうだった。
入口と書いてあるところに入ると細い廊下に出た。
両側がコンクリートの壁で、高いところに天窓(明り取り)がある。
説明によるとクレバスをイメージしたとのこと。
言われればそうか。
クレバスなど入ったことはないので、こんな感じか~で終わったが、実際植村さんははまったことがあるそうで、大変だったろうなと。
始めに17分の記録映像を見た。
というか半ば強制で見させられる。
ほぼ基礎知識のない私には(北極グリーンランド12000㎞犬ぞりの旅という本は読んだことがある)これでだいたいのことはつかめた。
それにしても、ごく普通の青年がここまでのことをどうしてやり遂げられたのか、映像からはわからなかったが、それにしても凄まじい冒険だ。
私には心中など想像もできないが、敢て思いを絞り出してみると、コンプレックスがあったのではないかと思う。
身長は高くないし、ずんぐりむっくりで、それほど勉強もできたのではない。
もちろん女性にも持てない(というような説明はなかった)
そんな彼が山岳部で思った以上にやれたので、のめり込んだのだのではないかと。
印象に残ったのは、まめに記録を取り、報告し連絡をしていること。
これがあるから多くの人から愛され支援を受けられたんだろう。
エバレストに初登頂をした時のエピソード。
自分が一番前でそのまま登れば一番乗りできるのを頂上直前で立ち止まり、先輩を先に行かせようとしたこと。
結局2人で同時に頂上に立ったそうだが、そんなところに人から好かれ支援される要因がある。
あと、奥さんのほぼ一人での子育てや、家を守るというところもなかなかのものだ。
よほど肝が据わっていないとできるものではない。
植村さんが消息を絶った後、植村賞という冒険家に与えられる賞が作られたが、歴代の受賞者もかなりのものだ。
現代も世界各地で冒険を続けている人がたくさんいることに、感動した。
冒険は何も危険なところに行ったり、世界に出かけることだけではない。
何気ない日常の中にも、新しいこと、より困難なことにチャレンジするのも冒険と言えるだろう。
残りの人生がもうかなり少ない私でも、意欲、気力一つで新たな冒険に踏み出せるという勇気をもらったのが、一番の収穫かもしれない。