昨日6月6日(月)
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このあたりの峠はほぼ走破したが、まだ一つだけ未走破のところがあるということで、
兵庫県朝来市~宍粟市の境の千町峠を目指した。
これまで経験した恐怖の峠ワースト3といえば
①酷道476から分岐の高倉峠(福井県側からしか登れない、頂上以後岐阜県側
通行不能)
②酷道425号 龍神温泉~十津川
③石鎚山南東斜面を走るシラサ峠
次点が酷道157号温見峠の「落ちたら死ぬ」看板辺り。
だったが、ついにこれらを堂々ぶっちぎる最恐ワースト1の峠が出現した。
先日走った国道425号など、そのあたりの普通の道と思えるほどの難路だった。
それがこの千町峠。
これほどひどいとは予想も想像も何の準備もせずにのこのこ向かった私に、恐怖の1時間が待っていたとは・・・・。
国道312号から県道39号生野トンネルを越えてすぐ右折すると栃原ゴルフ場方面の案内が有る。
この道をどんどん走ればよい。
この日はトンネル内工事交互通行で時間がかかりそうだったのでトンネルを通らず峠を走った。
ゴルフ場まで2キロは非常にいい道。
そこを過ぎると狭く草生した道になってくるが、それはどこでもある通常のこと。
ただ、いつの間にか舗装はなくなり荒れた石ころごろごろの路面に変わっていた。
それだけでなく、各所に落石、倒木が有り、さらに石ころごろごろだけでなく路面に岩盤がむき出しになって激しく揺れる。
ついに簡易ナビが途中から外れて落ちた(吸盤が外れたのではなく、支持体からナビ本体が外れた)
当然速度は上げられないからローでゆるゆる走る。
が、とにかく路面が悪くて何度も底をヒット。
そのたびにオイルパンが壊れないかひやひやした。
ただ、オイルパンには当てないように慎重にコースを取ってはいたが。
このような最悪の路面状況が永遠に続くのではなく、途中コンクリート舗装が出現。
安心する間もなくまた石ころごろごろ。
そしてコンクリート、石ころ、というように何度か路面が入れ替わる。
途中で引き返せばよさそうなものだが、案外すぐに頂上に達するのではという期待が有って、決定的に進め無くなるまでは引き返せない。
それに転回する場所もないし。
しかし、進めども進めども終わる気配なし。
大きな落石がが道半分近くをふさいでいて反対側は崖で、落ちれば助からないだろうところ、ぎりぎり通り抜けたり、倒木が途中で切ってあるのはいいのだが、先が路上に突き出ていて、背の高い車だと当たりそうだったりと、とにかく難路だ。
距離的には7~8キロだろうけど、ローでノロノロ走っているので非常に長く感じる。
慎重に走るあまり、何度かエンストまでした。
エンジンが始動しなかったどうしようと緊張もした。
ようやく頂上近くで最恐路は終わり、千町峠頂上には宿泊施設らしい建物が有り、反対側の宍粟市側は驚くようないい道だった。
ここはたぶん廃止された林道だろう。
よく見ると通行止めの看板が有ったが、道わきに倒れていてうっかりすると見えずに通り過ぎる(宍粟市側)。
それに、ここはダートと言ってもまだきれいに見える。
この先森林の中から恐怖は始まるが、一度入れば引き返すのも難しい。
(転回場所がない、バックで走るのはほぼ不可能)
朝来市側の通行止めと言っても看板がわきに立てかけて有るだけで、通せんぼはないので通過できると思いがち。
しかしここは特別な事情がない限り走らない方がいい。
軽のオフロードカーか、バイクなら可能だが、私のようなどノーマルのショボミニカには荷が勝ち過ぎた。
しかし、どんな車にしても落石が来る危険は常にあるので、命の保証はできない。
☆ 千町峠 138峠目 兵庫県朝来市~神河町(宍粟市) 標高970m
とにかく酷い路面。
落石石ころ路面の岩むき出しで、更に倒木が有る。
通行車は一定数あるようで、一応通れるようにはなっているが、
最低限の処理。
車は軽より幅の広いのは通過は難しい。
背の高い車もNG、倒木の処理も最低限なので切った先が
路上に突き出している。
扁平率の少ない(厚い)タイヤの車を推奨する。
私の場合50タイヤだったが、案の定、岩とホイルに挟まれて
ショルダー部大ダメージ、パンクした。
タイヤ1本パーになった。
朝来市側はこの通り地獄だが、宍粟市側は舗装も新しく
天国のような道。
予算の関係でこちらまで改修の手が及ばずそのままになっている
感じ。
何年かしたら、驚くようないい道になっているかもしれない。
恐怖を味わいたい輩や車がダメージを受けても気にならない人には
お勧め。
ただしすべて自己責任でお願いします。
★★★★★ ☆ お勧め度5 (無謀で恐怖を味わいたい人向け)
A級峠
ここは頂上の宿泊施設近辺。
ここからは非常にいい道になる。
途中見晴らしのいいところもあったようだが、そんなことに関心を向けている余裕はなかった。