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Channel: 陶志朗 暮らしの記録
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卒業

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本日の歩数:21490歩
年初来歩数:1169291歩

今日は娘の中学の卒業式。

私は一般の親と違ってそういう行事には出たくない。

小学校はたいてい他の父兄がいろいろ画策して低学年のうちに委員をやり、6年になって私のところに回ってくることが多い。

1学年10数名の小規模な小学校だったので一度は役員をしないといけない。

自ら積極的にやりたい人はそれでいいが、そんな人はほぼいない。

それで、私のように父兄活動に熱心ではないが、母が働いているので仕方なしに学校の行事に出ている男親はうまく6年あたりで委員になるように仕向けられるというわけ。

ということで小学校の時はそういう式にはしぶしぶ出た。

子供も出てほしがっていたし。

しかし子供が、親がいなくても耐えられる中学以上のそんな行事というか、体育祭・文化祭を含めて一切出ないことにしていた。

ただし美化活動など奉仕活動と、部活の父兄会には仕方なしで出ていたが。

上2人の兄の時も一切出ていない。

そのつながりで今日も出なかった。

代わりに母親が出てくれた。

思えばこの子は生まれた時から体に小さな障害があって、わずか2か月の時に手術をした。

胃の出口がふさがっていてミルクが先に行かないという、幽門狭搾症という先天性の病気。

そのほか頭の発育が良くなく小さいとか、眼球を動かす神経が1本足りなくて左に眼球を動かせないとか。

ついで言葉が異様に遅いということがわかった。

1歳後半になっても単語がうまく話せない。

2歳からは保育園に入れたが、その時でも例えばリンゴなら~ゴとしか言えない。

リンが発音できないのだ。

さらに2歳では3単語文は普通に言えるはずだが、1単語もうまく言えない状態が続いた。

市の該当部署で相談したり、病院の言語発達訓練を受けさせたり、遠くの赤十字病院に週1通い訓練を受けさせたりした。

小学校に入ってからは市の障がい者向けのセンターができたので、言語訓練に3年生まで通った。

学校では、いわゆる発達障害の子のための教室に入り、算数と国語はそこで別に授業を受けさせた。

そんなこんなで勉強には全く期待はしていなかったが、中学校では何とかびりの方ではあるがついていっているようだった。

そして先日地域の一番近い農業高校に推薦してもらい合格。

ようやく一息つけたかなという状態だ。

勉強はできないが妙に気が利き、クラスでは明るくひょうきんで男子にはいろいろいじられていたようだが、それも苦にせず楽しんでいるようで人気はあったらしい。

そんな様子を見ていて、この子は社会に出れば何とかやっていけそうだなと、まあ親の欲目かもしれないが安心はしている。

次は高校3年間。

彼女に言っていることはただ一つ。

3年間できっちり卒業するように、ということだけ。

今は数日前にようやく手に入れたスマホを開きっぱなしで、ラインなるものに夢中のようだ。

今はそれも良し。

社会の害にならないようにひっそり生きていってくれて、出来れば楽しい家庭を築いてくれればいうことはない。

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